覚醒

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 僕は、やっと医師の顔に気づいた。  声だけじゃなくて。 「本物ッ!?」 「いきなり本物かと言われましても、ボクは、キミと話すのは初めてですが」 「そらそやろ。人気俳優と一般人の違いですやん。でも嬉しいなぁ、なんでこんな所に居はるんです? ドラマの撮影とか?」  でも、そんな所に僕の出番がある訳ないし、スマホもないし、今の状況は依然として不透明。 「ボクは、ただの一医師であり、俳優ではありません。誰かに似ているのでしょうか?」  俳優さんの台詞だとしても‥‥どうにも合点がイカンで。
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