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「池田さん。お待たせしました」
「全然待ってないよー。行こうか?」
美月はなんだかドキドキする気持ちを抑えるように、かすみの隣を歩いた。
「聞いたらねー。晴、悠希と同じ所で働いてるんだって。本当仲良いよね」
「そうなんですか」
休みの日まで一緒にいるんだ。本当に仲が良いんだなぁ。羨ましい。ん?羨ましい?
「??」
「あ、ここだよ。って、めちゃくちゃ混んでる!!」
カフェは真夏だというのにテラス席まで客でいっぱいで。それどころか並んでいる人までいることに、美月は驚いた。
「これ絶対悠希のせいだよー。女の客ばっかりじゃない」
「し、仕方ないですね。待ちましょうか?」
二人は列の最後尾へと並んだ。ジリジリと太陽の熱が二人を照らす中、暑さを紛らわすようにかすみは話し始める。
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