近づく距離

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「お待たせしました。二名様でよろしいですか?」 「はい」  二人はやっと呼ばれ、空いた席へと誘導される。店内はエアコンが効いていて、その涼しさに美月は息をついた。 「暑かったねー。とりあえず飲み物飲みたい」 「本当……。でもパフェも美味しそうですね」  メニューを見て、目を輝かせる美月。結局二人は飲み物とパフェを頼んだ。 「お待たせしました」 「あ、悠希だ。頑張ってるー?」 「この暑いのに何しに来たんだ」 「もちろん、二人の働いてる姿を見にだよ。晴は?」 「あそこ」  悠希の指さした先では、晴が客の女の人と話していた。
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