近づく距離

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「晴くんって言うんだ?可愛いね」 「そんなことないですよ……。あのご注文は?」 「晴くん。なんてね?」  真っ赤になる晴を見て、悠希はため息をついた。晴の元へと駆け寄ると、晴を押しのけた。 「ご注文は?」 「やだ、もう一人のイケメン君が来た。注文ねー。何がオススメ?」 「全部」 「全部頼んだら、連絡先教えてくれる?」  そう言って足を組み直す女性に、悠希は冷たく言い放つ。 「注文する気がねぇなら帰ってくんない?待ってる客たくさんいるんだわ」 「な、何よ!?店員がそんな態度とっていいと思ってるの!?」 「客が偉そうにしていいと思ってるんですか?」  ハッとし女性達は周りを見た。みんなが自分達のことを見ていることに気が付くと、慌ててバックを抱えた。 「二度と来ないんだから!!」 「二名様お帰りです」
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