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花火大会当日、美月はかすみの家を訪れた。インターホンを鳴らすと、すぐ出てきたのはかすみだ。
「いらっしゃい、美月ちゃん」
「お邪魔します」
浴衣一式を持って、家の中に入る。
「お母さーん。美月ちゃん来たよ」
「あらまあ綺麗な子ね。かすみが話してた通りだわ」
「あのこれ良かったら母が」
「まあ、わざわざありがとう。上がって?」
「お邪魔します」
かすみの家は洋風の可愛い家だった。母親の趣味だろうか。リビングへ入るとカーテンや小物に花柄が多く、美月はその一つ一つを可愛くいと思った。
「可愛いですね」
「ありがとう。恥ずかしながらお花が好きでね」
「素敵です」
「じゃあまずかすみから着付けしようか」
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