近づく距離

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 かすみの浴衣はピンク色で小花が描かれている物だ。着付けされていく様子を、出されたアイスティーを飲みながら見ている美月。 「かすみと友達になってくれてありがとね?この子二年になってからずっと美月ちゃん、美月ちゃんってあなたのことばかり話していたのよ」 「え?」 「お母さん!!」 「いいじゃない。美月ちゃんが今日も話してくれなかったとか言って落ち込んで。それがある日挨拶してくれたって、それは本当に嬉しそうに喜んで」 「かすみちゃん……」  そんなに私のことを考えていてくれたの? 「だって……美月ちゃんと友達になりたいと思ったんだもん。絶対良い子だって思ってたし」 「それは何で?だって私嫌な態度しか取ってなかったでしょ?」  嫌われることはあっても、好かれるような態度は取っていなかったと思う。それがなんで?
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