近づく距離

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 私何か変なことを言って怒らせた? 「本多くん!?」  悠希の腕を思いっきり引っ張ると、悠希がやっと自分の方を向いた。上がった花火が二人を照らす。悠希の顔は赤く染まっていた。 「本多くん……その顔は」 「……見んな」 「……はい」  そう言うと、再びそっぽを向かれた。  本多くん顔が赤かった。もしかして……照れてる?  そう思うとなぜかとても可愛く思えてきて、美月はクスクスと笑った。 「……笑うな」 「だって本多くんが可愛くて」 「そっちが褒めるからだろ」 「でもそんな本多くんでも照れることあるんですね」 「誰のせいだと……」  楽しそうに笑う美月を見て、悠希も気付けば笑っていた。
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