近づく距離

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 屋台通りを歩いていた美月達と同じ学校の女子生徒の一人が、ベンチに座る悠希に気付いた。 「ねぇ、あれ悠希くんじゃない?ラッキー。夏休みに会えるなんて」 「待って……隣にいるの水原さんじゃない?」 「嘘……本当だ。やっぱりあの二人付き合ってるの?」 「突撃しようか」  それに頷くと、二人は悠希達の元へと近づいた。 「はーるきくん!!こんな所で会うなんて偶然ー」 「…………誰?」 「ひどーい。去年同じクラスだった麻里子だよ」 「知らねぇ」  麻里子は少しムッとするも、すぐ笑顔になり悠希の隣へ座ろうとする。 「ここから花火見てるんだー。私達もお邪魔していい?」 「いいよね?水原さん?別に二人付き合ってないんだし」
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