自覚

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「美月ちゃんとお風呂一緒に入りたかったぁ!!」  お風呂から出ると、起きたかすみにそう言われた。 「明日は一緒に入ろうね!!」  その勢いに押されながらも、美月はこくこくと頷いた。 「その服……」  美月のルームウェアを見て何か言いたそうな顔の悠希に、かすみは嬉しそうに言った。 「可愛いでしょ?二人で買いに行ったんだ。色違いで私も持ってきたよ。ね?美月ちゃん」 「はい。かすみちゃんに選んで貰って助かりました」  悠希はじっと上から下まで美月を眺めた。 「じゃあ次私お風呂入ってくるね」 「私は髪の毛乾かしてきます」  男二人になり、晴が小声で悠希に呟く。 「あれやばくない?足出しすぎなんだけど」 「だな。見るなって方が無理だわ」
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