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「先輩!!一目見た時から、好きです!!付き合って下さい!!」
「ごめんなさい」
「今彼氏いないっすよね?俺と付き合って下さい」
「ごめんなさい」
氷姫の噂を知らない一年生達から、告白される日々が始まった。
「水原さん本当凄いよね。また呼び出されてる」
かすみは悠希の席に手を置きながら、いない美月の席を見て言った。晴は感心するように頷く。
「綺麗な顔してるもんなー。でもモテるのは水原さんだけじゃないよ。ほら?悠希も」
「…………」
悠希の机の上には、下駄箱に入っていたラブレターの山が出来ていた。
「でも二人とも似てるよな」
「どこが?」
「ツンとしてる所とか?」
それを聞いてかすみは笑う。
「悠希はなんだかんだ優しいよ」
「それもそうか」
「もしかしたら水原さんだって、話してみたら優しいかもしれないし」
「…………」
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