自覚

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「……文豪夏目漱石がある言葉を、月が綺麗ですねと例えたって話」 「初めて聞きますね。なんて意味があるんですか?」 「……自分で調べたら?」 「教えてくれないんですか?」  そっぽを向く悠希に、美月はぷくっと頬を膨らませる。 「分かりました。自分で調べます」 「意味分かったら……他の人の前で言うのは止めろよ」 「?よく分かりませんが、分かりました」 「分かればいいんだよ」 「清水くんは眠ってるんですか?」 「爆睡」 「かすみちゃんも寝ています。少し話していたんですけど」 「すっかり仲良くなったみたいだな」 「はい。だって先程も恋」
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