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だって……まだ早いんじゃないかな。クラスの人ともまだちゃんと話せるようになっていないし、やっと出来た友達とこうして出掛けられるだけで幸せっていうか。
本多くんに出逢ってから、ずっと良いことばかりだから。これ以上のこと願ったらバチが当たるんじゃないかって不安になるんだ。
「……寝るか」
「はい……」
あくびをしながら玄関の戸を開ける悠希の後ろ姿を見つめながら、美月は複雑な気持ちでいっぱいだった。
「じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
真っ暗な部屋の中手探りで布団に潜り込むと、横を向いた。その時寝ていると思っていたはずのかすみの目が開いていることに気づく。
「か、かすみちゃん……起きてたの?」
「……うん。寝てたんだけど目が覚めちゃって。そしたら……美月ちゃんがいなくて」
「あ、水を飲みに行ってたんだ」
「そう……おやすみ」
「おやすみなさい」
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