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「そんなに上手く撮れていませんよ?」
「いいんだよ、それが」
「??」
あ……私今本多くんと二人きりだ。どうしよう……そう意識したらなんか緊張してきちゃった。
ひまわりの花びらを手で触る悠希の横顔を、美月はちらっと見た。
うー格好良い。そりゃモテるよね。こんなに格好良いんだもん。本多くんはモテるけど、今は彼女がいなくて。なんでなのかな?好きな人でもいるんだろうか……。
そう思った瞬間、胸の奥がズキンと痛んだ。
胸が痛い……そっか。ここって心がある場所だ。私本当に本多くんのことが好きなんだ。だから心が痛くなったり、嬉しくなったりするんだ。
美月は携帯を悠希の方へ向けると、ひまわりと悠希を撮影した。
「……今何撮った?」
「ひまわりです……」
「そう」
「あ……それにしてもかすみちゃん達来ないですね?」
「来ないだろうな。この場所知らねぇし」
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