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「え!?そうなんですか!?なんで……」
なんで私を連れてきてくれたの?聞きたいけど、聞けない。
「この場所は、俺と水原さんだけの秘密な」
「私と本多くんだけの秘密……」
なんかそれって……私だけちょっと特別みたいな気持ちになるのは、自意識過剰なのかな?
「そろそろ行くか。探してるかもだしな」
「はい……」
なんだかもっと二人でいたかったな。なんてそんなこと図々しいよね。本多くんは私のこと何とも思っていないのに。
でも嬉しいな。少しずつだけど、本多くんとの距離が縮まっていくようで。私の好きな人、か。いつから好きだったんだろう?
一緒に花火を見た時から?一緒にカラオケに行った時から?ううん、もしかしたらもっとずっと前から好きだったのかもしれない。
私は本多くんのことが好きだ。
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