言えない気持ち

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「いた、いた。おーい!!」  美月と悠希を見つけた晴が、大きく手を振る。 「どこ行ってたの?探したよ」 「その辺適当に」 「婆ちゃんが野菜採るって」 「戻るか」  悠希と晴が話している時、ふと視線を感じた。前を見ればかすみが真っ直ぐ自分を見つめていた。  かすみちゃん……?  あまりに真っ直ぐな瞳に、美月は思わず目をそらした。  あれ、なんで私……だって、かすみちゃんのあんな顔初めて見たから……。それに後ろめたかった。本多くんのことをかすみちゃんが好きなこと知ってるのに、二人でひまわりを見たこと。本多くんのことを好きになってしまったことが。 「何してんだ?行くぞ」 「は、はい」  四人は家へ戻ると庭にあるハウスの中へ入る。中には悠希の祖母がしゃがんでミニトマトを採っていた。 「お昼に食べるから、好きなだけ採りな」
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