言えない気持ち

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「何しようか?」  お昼ご飯を食べ終わった四人は、畳の上に足を伸ばしながらくつろいでいた。 「せっかく水原さんも来たんだし、ここでしか出来ないことをしたいよね!!」 「例えば?」 「うーん。あ、山の中探索とか?去年楽しかったし」 「かすみは?何かしたいことある?」  悠希の問いにかすみはどこか力なく返事をする。 「山の中探索でいいと思うよ」 「……じゃあそうするか」  玄関で靴を履いている時だ。靴を履くかすみの手が止まる。 「ごめん……山三人で行って来て?私なんか頭痛いかも」 「大丈夫か?」 「大丈夫。寝れば治ると思うし」  そう言って笑顔を作るかすみに、美月は提案した。 「かすみちゃん行けないなら、家の中で遊ぶのはどうですか?」
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