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「お風呂出たよー」
「ナイスタイミング。今準備してたとこだよ」
「準備って何のですか?」
「これ」
悠希が持っていたのは、手持ち花火だ。
「花火ですか?」
「夏と言えば花火でしょう!!」
「それで荷物多かったんだねー。やる、やるー。美月ちゃんも早く」
「はい」
庭にろうそくを立てると、それに火をつける。水の入ったバケツを置くと準備は終わり、それぞれ好きな手持ち花火を持つと、火をつけた。
「わー綺麗」
「俺二本持ちー」
美月も花火に火を付けると、その場にしゃがみ込む。
花火って綺麗だなぁ。風もないのに涼しくて気持ちいい。あ、終わっちゃった、次のやつ……。
「はい」
「あ、ありがとうございます」
悠希に花火を渡され受け取ると、ろうそくから火を貰おうとした。
「俺のから取れば?」
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