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何だろう……。すごく心が痛むのは。そうか、女の子が話しかけてきてくれたのを無視したからだ。驚いてつい無視してしまった。なんだかズキズキする。
帰りのホームルームが終わると、本をカバンにしまう美月に悠希が声をかける。
「また明日」
また明日って……。
美月は思わずその場から走って逃げ出した。急いで上靴からローファーに履き替えると、人気がない所まで走って足を止めた。
「はぁ……はぁ」
また明日なんて初めて言われた……。何なの？何であの人、私に話しかけてくるんだろう？
それから悠希は毎朝おはようと言ってくるようになった。帰りは必ずまた明日と言って帰って行く。悠希だけじゃない。晴とかすみも必ず挨拶するようになって、美月は戸惑っていた。
あの人達いつになったら諦めてくれるのかな？でも不思議な気持ち……。なんだか嬉しいような心の中が温かい。
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