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「……お父さん怒って。携帯も取られちゃって。本多くんのこと何も知らないのに。髪色とかで勝手に決めつけて……本多くんがすごく優しくて私にとってどれだけ大切な人なのか知らないのに」
「うーん。知らないんだから仕方なくない?」
「え?」
「だって水原さんはお父さん達に俺らのこと話したことないんだよね?ならさ、髪の毛とかで、なんだコイツはって思われても仕方ないと思うけど」
「で、でも……。私悔しくて。付き合う友達を間違えたって言われて、言い返せなくて」
「お父さんも言うなぁ。じゃあさ、間違ってなかったって分かって貰えばいいだけだ」
「……どうやって?」
「そりゃあ言葉しかないんじゃね?人なんて結局言葉でしか、行動でしか気持ちを示せないんだし」
「……分かって貰えるかな?」
「水原さん次第だね」
私次第……。
「それから陽菜、妹ともちょっとあって。ずっと私のこと好きで懐いてくれていたと思ってたのに、実はずっと嫌われてて。私のせいでずっと辛い思いをしてたなんて、全然知らなくて……」
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