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「私ずっと独りだったから。いつも友達といる陽菜が羨ましかった。家に友達を呼んだり、遊びに行ったり。楽しそうで。羨ましかったんだ」
「……私だってお姉ちゃんが羨ましかったよ。綺麗でモテて」
「……お互いない物ねだりだったんだね?」
「……そうかもしれないね。でも嫌いなものは嫌いだからね」
「うん。嫌いでもいいよ。私は陽菜のこと好きだから」
「……あっそ」
そう言うと、陽菜は階段を降りて行った。
嫌われていてもいい。本当に辛いのは無関心なことだって、私は知っているから。
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