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夏休みも終わり学校が始まると、体育祭についてホームルームが行われた。
「各自やりたい競技を選んで下さい」
競技かぁ。私何しようかな？とくに走るのが凄く速いわけでもないしなぁ。
次々と決まっていく中、借り物競走に出る人を決めることになった。その瞬間クラスメイト達からため息が漏れた。
「うわあ、絶対出たくねぇ」
「公開処刑だよな」
「上手くいけばいいけどねー」
「むしろ狙う人もいるけどさ」
何だろう？みんなやりたくないみたい。借り物競走って、お題の物を人から借りて走るだけだよね？
「誰かやりたい人いませんかー？」
みんな困ってる。ここで私がやるって言ったら、少しはみんなの役に立てるかな？少しはみんなと仲良くなれるかな？
「あー仕方ない。ジャンケンででも」
「はい！！」
みんなの視線が、手を挙げた美月へと集まる。
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