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「ちょっと悠希!?ひどいこと言わないでよね!!」
「いやー水原さん度胸あるなぁ。俺なら絶対出ない」
「えっと……私ただみんなの役に立ちたくてですね。みんなやりたくなさそうだったので」
「もしかして美月ちゃん、借り物競走のこと何も知らない?」
かすみに聞かれて、思わず聞き返す美月。
「お題の物を借りて走るんじゃないんですか?」
「それはそうなんだけど……。そのお題っていうのが」
「好きな人だよ」
「え?」
悠希はため息をついた。まさか知らないとは思わなかったのだろう。
「うちの高校じゃ有名なんだよ。借り物競走のお題は決まって、好きな人で。だからみんなやりたくないし、やりたい人はそれをきっかけに告白しようとしてる人だけ」
お題が好きな人……?それってまさかの。
「みんなの前で、公開告白ということですか?」
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