高校生活

19/21

75人が本棚に入れています
本棚に追加
/316ページ
 次の日の朝学校に着くと、美月は登校してきた悠希を見つけ声をかけた。 「ちょっといいですか?」 「いいけど」  屋上へ続く階段の踊り場に悠希を連れ出すと、美月は勇気を出して聞いた。 「……私のどこが性格ブスなんですか?」 「……は?」 「私……見た目のせいで、嫌われてると思っていたから。自分の性格がブスだなんて、気づかなくて。これ以上嫌われたくないんです。ブスだと困るんです」  恥ずかしい。でも聞かなきゃ……。どこが悪いのか聞いて直さないと。  俯く美月を見て、悠希は思わず笑った。 「何で笑うんですか?」 「面白いのな」 「どこが……真剣に聞いてるんですけど」
/316ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加