好きです

12/21
前へ
/316ページ
次へ
「悠希!!私と一緒に走って!!お願い!!」 「私とだよね?悠希のことずっと好きだったの!!」 「どっちとも走らねぇわ」 「何でよ!!」  はあ。てか、水原さんは!?  顔を向けた時、こちらに向かって走って来る美月の姿が見えた。  晴に頼むことにしたんだな。そんなに俺と噂になるのが嫌かよ。……あー、落ちこむなぁ。特別な男友達じゃねぇのかよ。   俯いた時だ。 「本多くん!!」  突然名前を呼ばれ顔を上げると、男子の席の前に美月の姿があった。 「本多くん!!私と一緒に走ってくれませんか!?」 「……俺?」  今、俺の名前を呼んだよな。俺でいいのかよ?だって俺だけは嫌だって。 「悠希!!」
/316ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加