好きです

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 隣を見ると晴が真剣な顔をして、悠希を見ていた。 「走るの……俺でいいわけ?晴の方が」 「本多くんじゃなきゃダメなんです!!」 「それってどういう意……」  美月は悠希の手を掴むと、引っ張るように走り始めた。 「いいから一緒に走って下さい!!」 「…………」  二人で走って行く姿を見て、男子生徒達だけでなく女子生徒達も悲鳴をあげた。 「嘘だろ!?水原さんと悠希なんて!!」 「やだ!?噂は本当だったの!?」 「おっとー。これは凄いことになりました。学校一モテる水原美月と学校一モテる本多悠希が手を繋ぎ走っています!!ビッグカップルの誕生だ!!」  ゴールのテープを切ると、美月は繋いでいた手を慌てて離した。
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