75人が本棚に入れています
本棚に追加
「すみません……いきなり告白なんてして」
「俺から言いたかった」
「え？」
「水原さんが好きだよ」
今……私のことが好きって言った？
「嘘……」
「嘘なんてつかねぇよ。何度でも言う。水原さんのことが好き。かなり好きだから」
本多くんが私のこと好きなんて……。
「なんで泣くわけ？」
「う、嬉しくて……」
悠希は美月の頬を伝う涙を手で拭うと、両頬に手を当てる。
「今から俺の彼女」
「……はい」
悠希は嬉しそうに笑った。周りからは相変わらず悲鳴が聞こえる中、悠希は再び美月を抱きしめる。
「もう離してやんないからな」
「はい……。離さないで下さい」
最初のコメントを投稿しよう！