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悲鳴と歓声が入り交じる中、かすみは嬉しそうに微笑んだ。
「良かったね。美月ちゃん」
抱きしめられるって、こんなにドキドキするんだ。でも悠希くんの心臓かな?凄くドキドキしてる。
「えーと……ゴホン。次の競技に入りたいので、そろそろどいてもらえますか?」
その声に美月は我に返ると、慌てて悠希から離れる。
「ごめんなさい……」
「……行こう、水原さん」
「え?わっ。」
そう言うと美月の手をギュッと握りしめ、席の方へと歩いて行く悠希。美月は繋がった手を見て、思わず顔が熱くなる。
「水原さん!!あの噂はやっぱりほんとうだったってこと!?」
「やだー!!付き合わないで!!」
「みんなの水原さんでいて!!」
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