彼氏と彼女

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「あ、なんか良い匂いがする」 「あそこじゃない?」  悠希が指さした方を見ると、クレープ屋があった。人気なのかそこにも列が出来ていた。 「食べたい?」 「えっと、はい」 「じゃあ並ぼうか」 「え、あの……」  次の瞬間手を握り締められたかと思うと、悠希はそのまま歩き始めた。  今、手を繋いでる……?うわぁ、ドキドキする。なんか付き合ってるって感じだ。  列の一番後ろへと並んでも、悠希は手を繋いだまま離さない。 「……本多くん、あの……手を」 「何?」 「は、恥ずかしくて」
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