彼氏と彼女

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 みんなが見てるような気がしちゃって、なんだか落ち着かない。 「俺は繋ぎたい」  そう言って悠希は微笑んだ。その顔を見たら、美月は何も言えなくなった。  本多くんズルい。そんな顔で言われたら、恥ずかしくても繋いでいたいって思うじゃない。  二人はクレープを買うと、近くのベンチに座る。 「一口食べる?」 「良いんですか?」 「ほら」 「ん。美味しいー。私のも食べますか?」 「ん。苺も美味いな」  ……あれ?これってもしかして間接……。 「間接キス」 「!?」  隣を見れば悠希が嬉しそうに笑っていた。どうやら美月の反応を楽しんでいるようだ。
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