文化祭

16/19
前へ
/316ページ
次へ
「いいよ」 「ありがとうございます!!」  少しダルそうに立ちながらも美月が携帯のカメラを向けると、少しだけ笑ってくれた。美月はその瞬間ボタンを押した。 「じゃあ着替えてくるわ」 「……はい」  美月は撮った画像を確認する。そこにうつる悠希はとても優しく笑っていて、その顔に嬉しくてニヤけた。  待ち受けにしちゃおうかな?いいよね?彼女なんだし。 「格好良いなぁ」 「どれどれ?うわぁ、この顔は反則だね」 「清水くんもそう思う?」 「水原さんのことが大好きって顔してるね」 「……そうかな?そうだと嬉しいな」 「……俺はどんな顔をしてるんだろう」
/316ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加