文化祭

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「え?」 「何でもない」 「…………」  着替え終わったかすみがやって来ると、晴の背筋がピンと伸びたことに美月は気が付いた。 「じゃあ美月ちゃんは悠希と楽しんでね。行こう、晴」 「う、うん」 「…………」  清水くんはちょっと緊張してる?というよりも意識してるのかな?それならいいなぁ。かすみちゃんのこと意識して、好きになったら嬉しい。 「お待たせ」 「もうそろそろですかね?花」  次の瞬間ドンと音が聞こえた。窓の外が一瞬明るくなり、二人は窓の方を見た。 「わー綺麗ですね」  窓際に駆け寄ると、美月は窓を開ける。空には花火が上がり、校庭の隅では生徒達が楽しそうに空を見上げていた。
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