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帰りのホームルームが終わった後、美月は勇気を出して悠希の元へと駆け寄った。
「さ、さようなら」
それを聞いて悠希は、また明日だろ?そう言った。
「また明日……」
「また明日ね、水原さん」
「また明日ー」
「清水くんも池田さんも、また明日……」
そう言うと三人は、教室から出て行った。
また明日なんて初めて言った。また明日があるんだ。何だろう……すごく不思議な気持ちだ。なんだか胸がいっぱいで、泣いてしまいそうになる。
「また明日か……」
素敵な言葉だね。ちょっとだけ明日学校に来るのが楽しみになったよ。
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