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 晴は慌てて悠希の元へと駆け寄る。それを見てかすみと美月も悠希の所へ向かった。 「なんで俺が二股?意味分かんねぇ」 「それが南高校に彼女がいるって。水原さんとも付き合ってるから、二股かけてるって」 「南高校?とくに知り合いもいねぇけど?」 「南高校……」  かすみちゃん? 「そんな噂すぐ消えるだろ」  いつもと変わらない悠希の姿に、美月も噂についてはそんなに気にしていなかった。 「水原さん、ちょっといいですか?」 「?はい」  昼休み美月は知らない男子生徒に呼び出された。ついて行くと誰も居ない階段の踊り場で、突然告白をされた。 「本多くんに二股かけられてるんでしょ?あんな奴止めときなって」 「あの……二股は誤解なので。あなたとは付き合えません。ごめんなさい」
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