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「え……?」
「いじめられたこと」
嘘……あんなに人気者の本多くんが?
「独りでどうしようもない時は、人を頼ればいい」
「誰を頼れって言うんですか?私は独りなのに……」
「本当に?」
その時勢いよく保健室のドアが開いた。飛び込んできたのはかすみと晴だ。
「水原さん!!大丈夫!?」
「池田さん、清水くんも……」
今にも泣き出しそうな顔をしたかすみが、美月の元へと駆け寄ると頭を下げた。
「ごめんなさい!!私あの場にいておかしいと思ったのに、うまく助けることが出来なくて」
「そんな……」
池田さんは悪くないよ。それにちゃんとかばってくれた。
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