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「あれー悠希と晴だ。おーい。二人とも何してるの?」
「カラオケ帰りだよー」
「私達はパンケーキ食べて、プリクラ撮っちゃった。いいでしょ?」
そう言って二人にプリクラを見せる。
「こうして改めて見ると、水原さん本当美人だね」
「でしょ、でしょ?」
なんだか恥ずかしいな。プリクラを見ていた悠希は、ふっと顔を上げる。
「家まで送るわ」
「え?いえ、そんな。大丈夫です。まだそんなに暗くないですし」
「水原さん、送ってもらったら?女の子なんだから。私は晴に送って貰うしね」
「任せとけ」
ちらっと悠希の方を見ると、行くぞと言うように歩き始めた。美月はかすみと晴に挨拶をすると、急いで悠希の後を追った。
ただ黙って隣を歩く悠希に、美月も黙って歩いた。
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