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「今日も一緒に食べて良い?」
「ど、どうぞ」
次の日もかすみは弁当を持って、美月の元へとやって来た。美月はかすみに言わなきゃとそればかり考えていた。
「それでね、その時悠希が……」
俯いて黙々と弁当を食べる美月に気が付き、かすみは悲しそうな顔をした。
「ごめんね、水原さん。私ばかり話してたね。つまらなかったら、私の誘い断ってくれていいんだよ?」
「つまらないなんて、そんな!!あの……池田さんに言いたいことがありまして」
「何?」
「わ、私と友達になってくれませんか?」
「……もう友達だと思ってたけど、違ったの?」
「え?」
「友達っていつの間にか仲良くなって、気が付いたらなってるものじゃないかな?だからこうやって一緒にいる私達はもう友達だよ」
「もう友達……」
「あ、でも連絡先交換してないね?後で交換しよう」
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