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「ここのハンバーガー美味いから」
「楽しみです」
しばらくすると注文したハンバーガーとコーラが届いた。分厚いハンバーガーは串が刺さってとめてあり、美月は困惑した。
「これは……どうやって食べるのが正解なんでしょうか？」
「かぶりつけば？」
「無理ですよ。この串取ったら崩れますよね。皆さんどうやって食べているのやら」
ふっと笑うと、悠希が店員にナイフとフォークを持ってきて貰うように頼む。
「それで細かくして食べたら？」
「なるほど……ありがとうございます。本多くんはどうするんですか？」
「このまま行く」
そう言うと大きく口を開けて、一口かぶりついた。口元についたソースを親指でなぞると、ペロッと舐める。
その姿に美月は、一瞬釘付けになった。
カッコ良い人は何をしていても、カッコ良い。
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