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「ねぇ、あの人まじイケメンなんだけど」
「本当だ。でも彼女も美人じゃない?めちゃくちゃお似合いじゃん」
そんな声もハンバーガーと格闘している美月の耳には届かない。
「そんな、いいですよ。自分の分は払いますから」
というより、むしろ本多くん誕生日なんだから、私が奢るべきなのでは?
「いいから」
美月が差し出す千円札を、頑なに受け取らない悠希。仕方なく美月はそれを財布へと戻した。
「他の店も回るかな」
本多くんは何を買おうとしてるのかな?とくに目的はない感じ?でも女物の多い雑貨屋さんとか見てて……もしかして好きな人へのプレゼントとか?
「本多くん、もしかして探しているのは好きな人へのプレゼントとかですか?」
「!?」
「それなら私も一応女ですし、それなりに力になれるかもしれません。……本多くん?」
見ると悠希の顔は真っ赤に染まっていた。恥ずかしそうに俯くと、そんなんじゃねぇよと呟いた。
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