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「でも、どうして私に……?好きな子へのプレゼントを探してたんじゃ……?」
「今日は初めから水原さんへのプレゼントを探してたんだ。誕生日おめでとう」
「本多くん……知っていたんですか?」
悠希は小さく笑う。
私の誕生日なんて誰も知らないと思っていた。だって誰も私に興味なんてないから。家族以外でおめでとうって言われたの、いつ以来だろう……。ドキドキする。胸がいっぱいで言葉が出てこない……。
「そういえば俺貰ってない。誕生日プレゼント」
「あ、すみません。あげようと思ったんですけど、何がいいのか分からなくて」
「携帯貸して?」
首を傾げつつ美月は携帯を悠希へと渡す。悠希は美月の携帯をいじったかと思うと、はいと手渡した。
「?」
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