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「またブスになってる」
三回目だ……。
「この前みたいな顔してろよ」
「この前って?」
「土曜日。よく笑ってた」
「そ、そんなに笑ってました?」
頷く悠希に、美月は恥ずかしそうに顔に手を当てる。
「だって楽しかったので……」
「楽しかったわけ?」
「はい」
それを聞いて悠希は、嬉しそうに笑った。
「本多くんこそ、もっと笑った方が良いんじゃないですか?」
「なんで?」
「その方がいい感じだからですよ」
「なんだ、それ」
二人は話しながら教室へと向かって歩いて行った。そんな二人の会話を陰で聞いていたのは、二人の女子生徒だ。
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