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「あの……私達ってどんな関係なんですか?友達じゃ……ないですよね」
「…………」
俯く美月。ふと悠希が立ち止まった気配がして、美月も歩みを止める。
「友達でいいわけ?」
「それはもちろん……こうやって遊んで貰って、他の方よりは仲良くなれたと思ってるんですけど。本多くんは友達が多いから、今更友達なんていらないかもしれないけど、私にとっては初めての男友達かもしれなくて」
私だけなのかな?やっぱり……。本多くんは友達だなんて思ってないのかな?聞きたいけど……聞きたくない。
「……友達なんて嫌だわ」
「え……」
その言葉にショックを受ける美月。思わず泣きそうになるのを、唇を噛みしめて我慢する。
「……友達、以上」
「え?」
「聞こえなかったんならいいわ。早く歩かねぇと家着かねぇよ」
「は、はい。すみません」
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