友達じゃない

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 本多くんが最後になんて言ったのか分からなかった。でも家に着いた時、また明日って言ってくれた。  それはまた明日も会ってくれるということ。会っておはようって言ってくれる。そしてまた明日って言えるんだ。  私達の関係はよく分からない。変わるきっかけをくれた、私にとって特別な男の子。池田さんは友達。清水くんもなんとなく友達な気がする。じゃあ本多くんは?  もしかしたら友達より少しだけ特別かもしれない。だって本多くんみたいな人他には居ない。なんていうか違う気がするんだ。 「友達より少しだけ特別な人……」  明日学校へ行ってみんなに聞かれたら、ちゃんと付き合ってないよって言おう。友達?って聞かれたら、友達みたいだけど少しだけ違う男の子だと答えよう。  なんだか胸のモヤモヤがスッキリした。そうか、本多くんは私にとって特別な男の子だったんだ。頑張ろう。まだまだ変わり始めた所だから。  本多くんが見ていてくれるのが分かるから。だから頑張れる。勇気をくれる。明日は頑張ってクラスの子と話してみよう。どこまで話せるかは分からないけれど。
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