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「何でもない」
「ただの世間話ですよ、ね?清水くん」
「…………」
本多くんはお兄さんが二人いるんだ。どんな人かな?仲良いのかな?他には?犬と猫ならどっちが好き?好きな色は?どんな人が好きですか?
「……なんでそんなことが、気になるんだろう」
いつの間にか四人で帰るのが、当たり前のようになっていた。
「水原さん、帰ろう」
「あ、先に帰って下さい。私、今日は図書室に寄りたくて」
「本でも読むの?」
「借りていた本の続きがあればと思いまして」
「そっか。分かった。じゃあまた明日ね」
三人に挨拶をすると、美月は図書室に向かった。借りていた本を返却すると、棚から続きの巻を取り出すと、席へと着いた。
この静かな感じと本の匂い、好きだなぁ。
ペラッとページを捲ると、視線を文へ向けた。
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