高校生活

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 悠希はくるりと体の向きを変えると、教室の真ん中で本を読んでいる美月を見つけた。 「本当に同じクラスだ」 「ん?誰のこと?」 「席行くわ」  そう言うと悠希は自分の机へと向かった。しばらくするとチャイムが鳴り、担任の教師が教室のドアを開け入ってきた。 「今日からこのクラスを担任することになった岡村だ。一年の時から知ってる奴もいると思うが、よろしくな。まあとりあえず自己紹介でもしてくか?」 「えーやだぁ」 「先生今時それはやらないでしょ?」  飛んでくるブーイングの嵐に、岡村は少し恥ずかしそうに大きな声で言った。 「うるさい!!俺のクラスでは毎回やることになってんだよ!!ほら、男子の……相田からな」 「えー」  名指しされた相田は仕方なく立ち上がると、自己紹介を始めた。 「相田進です。南中学出身で、えーと野球部に入ってます」
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