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「……応援されなくても、自分で彼女くらい作るわ」
その言葉に美月は、急に恥ずかしくなった。
「そ、そうですよね。本多くんモテるから。私なんかが応援しなくても大丈夫ですよね……」
「…………」
そっか、そうだよね。私には本多くんが必要だけれど、本多くんには私は必要じゃないよね。だって私にない物をたくさん持っている人だから。
カッコ良くて運動神経も良くて、歌も上手くてみんなから好かれていて。友達でもない私は何のために一緒にいるんだろう?
「……今日晴と何話してたんだ?」
「え?あーそれは……」
「まず挨拶。次にとにかく話す」
まず挨拶。次にとにかく話す。
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