75人が本棚に入れています
本棚に追加
「それは……本多くんのことを聞いていました。ごめんなさい」
「なんで謝るわけ?」
「本多くんのいないところで、隠れて聞いたので」
悠希はため息をついた。
「何が知りたいわけ?」
「え?」
「俺のことは、俺に聞けよ」
「答えてくれるんですか?」
そう聞くと悠希は、小さく笑う。
「水原さんになら答えるよ」
「あ、ありがとうございます」
私になら答えてくれるって、どういう意味かな。それにまた笑ってくれた。なんか顔が熱いし、胸がまたドキドキしてる。
「で、質問は?」
「あ、じゃあ好きな色は何色ですか?」
「青」
最初のコメントを投稿しよう!