知りたい気持ち

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「もう黙ってろ」 「話せって言ったの、本多くんですよ?」 「じゃあ俺からも質問。好きな色は?」 「オレンジ色……って、誤魔化さないで下さい!!」 「次の質問は」 「聞いてますか?私の質問に答えてくれるって言ったじゃないですか」  笑いながら悠希は、美月にいろいろと質問をしていく。仕方なくそれに答えていく美月。  結局なんで私にだけ優しくしてくれるのかは分からなかった。でもなんだかとても嬉しくて。本多くんにとって私は必要ないのかと思ったけど、そうじゃないかもしれない。  少なくとも優しくしたいと思って貰える存在なんだ。なんだか自分が少しだけ特別な存在になれたような、そんな気がした。
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