01・うちの前にいたイケメンくん

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 わかっちゃいたけど、振り返った先には姉がいた。  コレも近くの大学に通っている学生なのだ。公立だけどちゃっかり推薦で進学しちゃって、それ以降ベンキョーもろくにせずサークルなんか入ってチャラチャラ遊んでいる学生。  今日は講義が終わっても、どこにもサークルにも寄らず帰ってきたんだろうな。夕方五時に姉が家に戻るなんて、めずらしいから。 「どうしたの?」  あたしに一応の心配をみせたあと。  姉の視線はひょいと、玄関前にいるひとに向かう。  とたん、わかりやすいくらいに目の色が変わっていた。  んまあ、ねえ?  お姿がいいもんね、こちらの方。  あ。それか。  姉とおんなじ大学で知ってる人だったとか。  それで態度変えちゃった、とかかもしれないな。
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