七、

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七、

「部活の大会前なのと、テスト作らなきゃでしばらく会えない」 「ええ~!」  しばらく会えないことをそのまま伝えると、大雅は隠すことなく落ち込む姿を見せた。   その姿を見て悪い気はしない。無理をすれば会えないことはなかったが、今はちょうど部活に集中したい時期であったし、テストは二年生の現国と三年生の古典担当でどうして同時に……と呪いたい心地さえしていたところだった。 「一ヶ月とか二ヶ月くらいなもんだよ」 「毎週会ってたんですよ」 「メッセージくれたら読むし、返信するし」 「直接会いたいもんなぁ……」  まるで恋人同士のような会話に鼻から笑いが抜けそうになるが、大雅に何か言われるまでは黙っていようと心に決めていた。 「会ったって別にたいしたことしてないじゃん。ごはん食べたりゲーセン行ったり。あ、水族館も行ったか。……デートみたいだな」  わざと逆なでするような言葉を出してみると、大雅は予想どおり怪訝な顔をした。 「はぁ!?どこがデートですか。単なる男同士の遊びですよ」  大雅はやたらと、男やら女やらの性別を気にした。そういう多感な時期なのかもしれない。性に敏感、これも固執かもしれない。性への固執。  
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