君がいらないと言った未来に

一マス進む

「以上で登録まで完了しましたので、
　一度トライアルを経て2週間後から働いていただけます。
　トライアルは会社がヘビーユーザーの方に依頼し、
　初回の方のチェックをしていただきます。
　といっても皆さん慣れていらっしゃいますし
　優しい方ばかりなので心配いりません。
　トライアル後は早めにご自身の出勤可能スケジュールを空けておくと
　ご予約が入りやすくなります。
　あと、初回以降、依頼が終了して退勤時に
　レビューをお願いしておくといいですよ。
　やっぱり皆さんレビューの良い方にお願いしたいですから。」

このシステムは依頼者が来てもらった相手を依頼後に評価し、
他の人たちが見ることが出来る。
さらに、レビュー数によって
依頼金額、1時間当たりの金額ををこちらが指定できるようになっている。
星の数１～５で顧客側が評価し、
星5の数が増え、一定数になると自分の価値を上げられるというわけだ。
ただ、金額設定を高くしすぎると依頼も入りずらくなるだろう。

「ではトライアルはこの日にお取りしました。
　頑張ってくださいね。」

「すごくわかりやすくご説明頂いて助かりました。
　ありがとうございます。」

「たくさんご依頼を頂けるように頑張ってください。
　わからないことがあればまたサポートセンターのほうに
　問い合わせしてくださいね。」

くぼさんは最後まで笑顔だった。
作り笑顔ではなく、いろんなことに対して
余裕のある笑顔だったんだろう。
と納得し帰宅した。